1983〜1985

サイズ縮小期

 

この頃のヒットソング


1983
めだかの兄弟(わらべ)
ドラマティック・レイン(稲垣淳一)
う、ふ、ふ、ふ(EPO)
君に、胸キュン(YMO)
め組のひと(ラッツ&スター)
ダウン・アンダー(メン・アット・ワーク)
ガール・イズ・マイン(Mジャクソン&Pマッカートーニー)
アフリカ(TOTO)
ビリー・ジーン(マイケル・ジャクソン)
君は完璧さ(カルチャー・クラブ)

1984 ワインレッドの心(安全地帯)
2億4千万の瞳(郷ひろみ)
雨音はショパンの調べ(小林麻美)
ふたりの愛ランド(石川優子&チャゲ)
桃色吐息(高橋 真梨子)
ロンリー・ハート(イエス)
カーマは気まぐれ(カルチャー・クラブ)
ジョアンナ(クール&ザ・ギャング)
ジャンプ(ヴァン・ヘイレン)
ロックバルーンは99(ネーナ)

 

<執念の伸縮ボディ

 
 
型名:
WM-20
(キャリングホルダー・キャリングベルト付属)
通称:
ウォークマン
本体寸法(WxHxD):
110.2x86.1x18.9mm(カセット収納時)
重量(乾電池含む):
180g
電源:
単三乾電池×1
  電灯線(別売ACアダプタAC-D1)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-70)
電池寿命:
マンガン電池2.5時間、アルカリ電池5時間
実用最大出力:
ヘッドホン出力5mw+5mw
周波数特性:
40Hz〜15,000Hz(メタルテープ再生時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
付属ヘッドホン:
MDR-W30L
標準価格:

27,000円


ついに(疑似)カセットケースサイズとなったモデル。松田聖子のCM起用も話題に

ウォークマンが乾電池を電源とする以上、カセットテープ+乾電池が絶対容積となることからは逃れられません。が、このモデルでは駆動バッテリを単三乾電池一本とし、さらに使用時にケースを延ばしてカセットテープを収納するというウルトラC技で、未使用時でのほぼカセットケースサイズを達成しました。

たしかに、乾電池を収納する以上この方法以外にはカセットケースサイズを達成することは不可能ではありますが、あくまでカセットケースサイズにこだわった姿勢にソニーの執念を感じます。また、駆動用モータもこれまでの筒型から超扁平薄型となり、これまでのWM-2ボディからは想像できないほど一気に小型軽量になりました。

付属ヘッドホンも、省電力かつ鼓膜に対してよりダイレクトに音を伝える「バーチカルインザイヤー方式」を採用、さらに小型軽量となりました。(インナーイヤータイプはなぜか見送られました。)その結果、このモデルからヘッドホン出力が1/4になりました(現在のウォークマンの標準出力)。

このモデルには、「ヘッドホンジャックスイッチ」なる、携帯時の誤動作防止機能がついていました。ヘッドホンジャックにプラグがささっていないと、電源がONにならないという、いまでいうHOLDスイッチです。また、このモデル以降ノイズリダクション(DOLBY-B)が標準搭載となっていきます。

このモデル以前にも、未使用時のサイズ縮小への取り組みが各社で行われてました。もっとも極端なものは、ヘッド部分とリール駆動軸までしかなく、使用時にテープ上半身が剥きだしとなるもの(たしか東芝ウォーキーだったような・・・間違っていたらごめんなさい>東芝さん)も出現しました。しかし、「テープは収納するもの」というこだわりを支えたのは「見栄えのしないものは作らない」というソニー的ポリシーに違いありません。(でも、このモデルのデザインはいまいちだ・・)

この「スライドイン式ケース」の採用は、ソニーのあの発明が世に出るまでの間続きました。


WM-20のFMチューナ内蔵版「ウォークマンFM」

WM-F20

(ステレオヘッドホンMDR-W30L付属)

標準価格34,000円

このモデルから、メインストリームモデルはしばらくの間ラジオ内蔵タイプとのダブルラインアップが標準となる

 



 

再生プロフェッショナル

 
型名:
WM-DC2
(キャリングベルト・キャリングケース付属)
通称:
ウォークマン・DC2
本体寸法(WxHxD):
79.6x110x33.2mm
重量(乾電池含む):
305g
電源:
単三乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-D4)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-70)
電池寿命:
マンガン電池3.5時間、アルカリ電池7時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B/C
付属ヘッドホン:
なし
標準価格:
35,000円

DOLBY-Cを初めて搭載したウォークマン

ウォークマンD.D.の基本ボディ・キャプスタンサーボディスクドライブメカニズムを使用し、ウォークマンプロフェッショナルとおなじクォーツロック化することで、ワウ・フラッター(テープ走行のムラ度合い)0.07%WRMSを獲得。そして、これまた当時流行の最新素材「アモルファスヘッド」を搭載。

改めてWM-2ボディデザインの優秀さを思い知らされたモデルです。


DOLBY-Cが追加された「ウォークマンプロフェッショナル」

WM-D6C

標準価格64,000円

ウォークマン初のアモルファスヘッド搭載。


WM-DDがさらにお買い得に「ウォークマンDDII」

WM-DDII

標準価格24,000円

DOLBY-Bを内蔵して、値段が安くなった。その代わりヘッドホンは省略された。




 

<マルチタイプモデル登場

 
 
型名:
WM-R15
(キャリングホルダー・キャリングベルト付属)
通称:

レコーディング・ウォークマン

本体寸法(WxHxD):
113x90.1x34.2mm
重量(乾電池含む):
290g
電源:
単三乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-D2)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-70)
電池寿命:
マンガン電池3.5時間、アルカリ電池7時間
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
ヘッドホン:
マイクロホン付きヘッドホン付属
標準価格:
32,000円

この頃から、マーケットニーズの多様化に伴い、これまでの「先進テクノロジー満載・省サイズ」路線から離れた、多少なりが大きくてもリーズナブルで機能豊富なライン(ある意味では、セカンドラインと呼べるかもしれません)が登場しました。これはヘッドフォンにマイクを内蔵し、バイノーラル録音(両耳の位置にあるマイクで収録することで、ヘッドホンリスニング時に臨場感ある音場を再生できる方式)可能なモデル。また、再生時のオートリバース機能を装備、別売りチューナーパックでラジオリスニングも可能とまあとにかく多機能。

ただ、全体にプラスチッキーなデザインで、高級感よりもカジュアル志向を強く打ち出した感じです。


ラジオ内蔵「ウォークマンFM/AM」

WM-F15

標準価格30,000円

付属ヘッドホンがついにステレオイヤーレシーバになった。


オートリバース機能内蔵「ウォークマン」

WM-15

標準価格21,000円

当時最安値ウォークマン。




 

<伸縮ボディ第二弾

 
 
型名:
WM-30
(キャリングケース付属)
通称:
ウォークマン
本体寸法(WxHxD):

86x111.4x22.4mm(カセット収納時)

重量(乾電池含む):
190g
電源:
単三乾電池×1
電灯線(別売ACアダプタAC-D1)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-70)
電池寿命:
マンガン電池2.5時間、アルカリ電池5時間
最大出力:
ヘッドホン出力5mw+5mw
周波数特性:
40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
付属ヘッドホン:
MDR-E242(NUDE-TURBO)
標準価格:
24,000円

伸縮ウォークマンがより高級感あるスタイルに

WM-20は革新的な設計だったが、省スペースを追求するあまり、ボディが全体的にぺらぺらで頼りなく、かつ冴えないデザインだったのは否めませんでした。後継モデルは若干重量が増えたが(+10g)、より高級感あるボディデザインで登場したのは当然の流れでしょう。それでいて、3000円のプライスダウンも行ってます。

ステレオイヤーレシーバー「ヌード・ターボ」が付属し、以後ヘッドホンはインナーイヤー型が主流となります。


WM-30のチューナ内蔵版「ウォークマンTV/FM/AM」

WM-F30

(ステレオイヤーレシーバーMDR-E242付属)

標準価格35,000円

 

 



 

<やっぱオートリバースだよね>

 
 
型名:
WM-40
(キャリングケース付属)
通称:
ウォークマン・リバース
本体寸法(WxHxD):
86.5x114.5x26mm(カセット収納時)
重量(乾電池含む):
260g
電源:
単三乾電池×1
  電灯線(別売ACアダプタAC-D1)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-70)
電池寿命:
マンガン電池2時間、アルカリ電池4時間
最大出力:
ヘッドホン出力4.5mw+4.5mw
周波数特性:
40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
付属ヘッドホン:
MDR-E242(NUDE-TURBO)
標準価格:
29,000円
 

ウォークマンにおけるオートリバース機能を標準化したモデル

これまでウォークマンシリーズでは「オートリバース」はあくまでもエクステンショナルな位置づけでしたが、このモデル以降メインストリーム機の標準装備となりました。WM-20同様スライドイン方式を採用したカセットケースサイズですが、ボタンの位置を見てもらえば分かるようにメカデッキ部分は新設計となっています(再生ヘッドが再び蓋側に配置された)。また、このモデルはチューナーパック(カセットテープと同じ形のラジオユニット。WM-R15と共用)が利用でき、ラジオリスニングも可能でした。

ここまでウォークマンプロをつかっていた私ですが、その重さに耐えかね、手軽に扱える機種が欲しくなってきていたところに、このモデルが・・「ふぬおおっっっっっ!買いだっっっ!」

というわけで、私の 2台目のウォークマンとなりました。です。

 



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