1981〜1983

機能拡大期

 

この頃のヒットソング


1981
万里の河(チャゲ&飛鳥)
長い夜(松山千春)
ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)横浜銀蠅
ルビーの指輪(寺尾 聰)
みちのくひとり旅(山本譲二)
夢見るNo.1(ブロンディ)
セレブレーション(クール&ザギャング)
9時から5時まで(ドリー・パートン)
キープ・オン・ラヴィング・ユー(REOスピードワゴン)
ラプチュア(ブロンディ)

1982 完全無欠のロックンローラー(アラジン)
ウェディング・ベル(シュガー)
聖母たちのララバイ(岩崎宏美)
YES-YES-YES(オフコース)
待つわ(あみん)
堕ちた天使(J・ガイルズ・バンド)
アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット(ホール&オーツ)
オープン・アームズ(ジャーニー)
フィジカル(オリビア・ニュートンジョン)

 

 

<レコーディング復権>

 
 
型名:
WM-R2
(肩掛けベルト付きキャリングケース付属)
通称:
レコーディング・ウォークマン
本体寸法(WxHxD):
78.6x136.5x31mm
重量(乾電池含む):
380g
電源:
単三乾電池×2
  バッテリケース使用時:単一乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-39)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A,PC-200)
電池寿命:
マンガン電池3時間、アルカリ電池7時間
  マンガン電池22時間、アルカリ電池50時間(単一乾電池)
内蔵マイク
単一指向性×2
実用最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40Hz〜12,000Hz(ノーマルテープ再生時)
40Hz〜13,000Hz(メタルテープ再生時)
付属ヘッドホン:
MDR-4
標準価格:

37,000円


録音機から再生専用機として誕生したウォークマンが再び録音機能を備えた最初のモデル。ウォークマンIIの基本ボディメカニズムを使用し、ステレオマイクを上部に付け足した格好となっています。ソニーのテレコのステレオ録音機としてはすでに「ステレオプレスマン」がありましたが、こちらはウォークマンIIをベースにしただけあってきわめて小型軽量に仕上がっています。

私は昔からウォークマンでも録音機が好きで(どうも機能が多い方に惹かれてしまう・・・)、このモデルが登場したときには一目みただけで「こ・これは買うしかない!」と心に決めてしまいました。(でも結局買いませんでした・・理由は後述)なんといってもこのサイズ・デザインで内蔵ステレオマイク録音可能なんて当時としては反則です。唯一の難点は録音時のテープ残量が確認しにくかった(蓋が裏なので)ことでしょう。

 



 

<レコーディング&FMのフルスペック機>

 
型名:
WM-F2
(肩掛けベルト・キャリングケース付属)
通称:
ウォークマン・F2
本体寸法(WxHxD):
79.2x139x31.4mm
重量(乾電池含む):
370g
電源:
単三乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-39)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A,PC-200)
電池寿命:
マンガン電池2時間、アルカリ電池4時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40〜13,000Hz(メタルテープ使用時)
  50〜9,000Hz(ノーマルテープ使用時)
付属ヘッドホン:
MDR-30
標準価格:
42,000円

はじめてラジオを内蔵したウォークマンであったと同時に、おそらく当時最小のステレオラジカセ。ウォークマンIIの基本ボディメカニズムを使用した録音機という点はWM-R2と同じだが、こちらはステレオマイクの代わりにFMチューナを詰め込んだ、超凝縮モデル。録音機能は主にライン入力やFMエアチェックを前提としており、マイクは別売りとなってました。これもちょっとそそられたのですが、デザイン的にやや縦に間延びした感じで、かっこよさという点でいまいちでした。

 



 

<DはデンスケのD・プロフェッショナル

 
型名:
WM-D6
(肩掛けベルト・キャリングケース付属)
通称:

ウォークマン・プロフェッショナル

本体寸法(WxHxD):
170x38x93mm
重量(乾電池含む):
640g
電源:
単三乾電池×4
  電灯線(別売ACアダプタAC-9)
  充電式電池(別売バッテリーパックBP-23)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A
電池寿命:
マンガン電池2.5時間、アルカリ電池5時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力30mw+30mw
ワウ・フラッター:
0.04%WRMS
周波数特性:
40〜15,000Hz±3dB(メタルテープ使用時)
  40〜15,000Hz±3dB(ノーマルテープ使用時)
SN比:
56dB(METALLICカセット)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
ヘッドホン:
別売り(写真はMDR-40T 5,300円)
標準価格:
60,000円

ウォークマンシリーズの最高傑作の一つ(と個人的に思ってます)であると同時にシリーズ最長寿モデル(2001年にディスコン)。ウォークマンシリーズにデンスケ(オープンリール時代からのソニーのプロ用ポータブルテレコの愛称)コンセプトを導入し、ポータブルでありながら高級デッキと同等のクオリティを追求したスーパーモデル。ボディは完全に新設計で、クォーツロックキャプスタンサーボ(テープ走行制御の要であるキャプスタンの回転状態を直接検出し、クォーツ精度でサーボをかける)によりワウ・フラッター(テープ走行のムラ度合い)0.04%WRMSを達成。これは、当時高級デッキが0.05%WRMSぐらいだったことを考えると驚異的な性能といえます(デジタルオーディオではもはや関係ない世界ですが)。 また、シリーズで初めてノイズリダクションシステム(DOLBY-B)を搭載し、メタルテープで録音再生が可能とプロフェッショナルの名に恥じない機能が満載。当時のオーディオ雑誌でもかなり話題となり、そういう意味では、初めてオーディオ機器として認識されたウォークマンでもありました。(ただ、このモデルを常に携帯できるかといわれると・・・ですが)

実に私のレコーディングウォークマン購入を心変わりさせたのがこのモデルでした。とにかく「ぬおぉぉっっ欲しいっっっ!欲しいんだこれがっっっ4.8cm/sec!」と私の録音機マニア中枢をがっちりとクォーツロックしてしまい、当時これを手にいれるためにお年玉と貯金をすべてつぎ込みました。はい。(ついでにマイクも買いました。でも一度も使ってません。はい。)

一度、こいつにコーヒーをごちそうしてしまい、中をきれいにするため分解したことがあります。そこではじめてディスクドライブ(経年変化に弱いゴムベルト類を使わず、ディスクの摩擦によって駆動力を伝達する方式)メカニズムを見て、その巧妙な動きに感動したことを覚えてます。

このモデルはいまだ私の机の上で現役のテープデッキとして活躍してます(ONKYO FR-V5+infinity infinitesimal fourに接続)。とにかく故障知らずで経年変化がほとんどありません。特にバッテリで再生する音は素晴らしく、へたなミニコンポの比ではありません。(スペースが許せば本格アンプにつなげてやりたいのですが。。)

<2003年1月追記>

昨年、とうとうWM-D6とお別れの時が来ました。突然回転数が上がりだし、修理に出すも「サーボ回路故障:部品切れ」で終了。

現在WM-D6Cを2台確保しましたが、いつまで使い続けられるか・・

 



 

<モダンスタイルの先駆者

 
型名:
WM-7
(肩掛けベルト・キャリングケース付属)
通称:
ウォークマン・リバース
本体寸法(WxHxD):

79.6x134.8x31.1mm

重量(乾電池含む):
410g
電源:
単三乾電池×2
電灯線(別売ACアダプタAC-39)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A,PC-200)
電池寿命:
マンガン電池2時間、アルカリ電池5時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40〜15,000Hz(ノーマル/メタルテープ使用時)
ノイズリダクション:
DOLBY-B
付属ヘッドホン:
MDR-W5R
標準価格:
36,000円

現在のウォークマンの基本スタイルであるオートリバース・ヘッドホンリモコンを装備した第一号機モデル。ヘッドホンリモコンは再生・停止・方向変換の3機能しかありませんでしたが、むしろこの当時オートリバース&フェザータッチオペレーション(機械的な可動部を電磁メカニズムで制御する)をウォーキングステレオサイズで実現したことを評価すべきでしょう。また、このモデルはDOLBY-Bノイズリダクションも搭載し、先進のイメージをさらに強めていました。 しかしこれだけのメカニズムを搭載した結果、ウォークマンとしてはかなりゴツめで持ち歩きにはちょっとのモデルでした。(以後リモコンモデルは一時姿を消す)。

 



 

<音質とデザインでさらに進化>

 
 
型名:
WM-DD
通称:
ウォークマンD.D.
本体寸法(WxHxD):
79x109.2x29mm
重量(乾電池含む):
290g
電源:
単三乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-39)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A,PC-200)
電池寿命:
マンガン電池4時間、アルカリ電池9時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
ワウ・フラッター:
0.08%WRMS
周波数特性:
40〜12,000Hz(ノーマルテープ使用時)
  40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
付属ヘッドホン:
MDR-W5
標準価格:
28,000円

ウォークマンIIの路線を踏襲し、さらなる性能向上とスタイルの洗練をはたした正統派モデル。前モデルに足りなかった「ファッション」性と、音質へのこだわりを詰め込んで製品化。WM-2メカニズムもディスクドライブ(D.D.の名称はここから来てます)キャプスタンサーボ(クォーツロックではない)の採用でワウ・フラッター0.08%WRMSを実現と、ほぼ完成の域に達しました。カラーリングもIIの3色から一気に倍の6色となり、以後のカラーバリエーション路線を確立しました。(しかし、なぜかあまり人気がなかったような気がしたのは気のせいでしょうか)

 

 



 

<ヘビーデューティへの挑戦>

 
型名:
WM-F5
通称:
スポーツ・ウォークマン
本体寸法(WxHxD):
91.8x120.8x35.3mm
重量(乾電池含む):
370g
電源:
単三乾電池×2
  電灯線(別売ACアダプタAC-39)
  カーバッテリ(別売カーバッテリコードDCC-127A,PC-200)
電池寿命:
マンガン電池4時間、アルカリ電池9時間(単三乾電池)
最大出力:
ヘッドホン出力20mw+20mw
周波数特性:
40〜12,000Hz(ノーマルテープ使用時)
  40〜15,000Hz(メタルテープ使用時)
付属ヘッドホン:
ステレオイヤレシーバーMDR-E2551
標準価格:
33,000円

ウォークマンが街からアウトドアへ、利用シーンの拡大を果たしたモデル。WM-DDメカニズム(キャプスタンサーボディスクドライブ)をベースに、FMチューナをプラスし、さらにこれまでにない頑丈なケースには全身に防水処理(Oリング、ゴムパッキンの採用)を施されていました。また、現在はスタンダードになっているインナーイヤー型のヘッドホン(しかも防水仕様)がウォークマンシリーズで初めて添付されました。

しかし、このモデルはその特性にもかかわらず、ある重要不可欠な機能がありません。そう、やっぱりオートリバースがないと、片面終わるたびにいちいち蓋を開けていたらせっかくの防水もほとんど意味がありませんよね(後で対応モデルがでましたが)。

復活したFM専用機「スポーツFMウォークマン」

SFR-6

(ステレオイヤレシーバーMDR-E2551付属)

標準価格13,800円

このモデルを最後にラジオ専用機からウォークマンの名は消えた。

 
 
 
 
 
 
 
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